感想と反省と

 
僕らの演劇部は、代々流山青年の家にお世話になってきました。
照明講習会・春のブロック発表会・合宿・秋のブロック大会と。
OBで劇団つくった時も、ここで合宿して結束した、そんな懐かしい場所です。
昨年はずっと閉鎖されていて、今年春からリニューアル。流山生涯学習センターと名を変えて流山市に移管。宿泊設備がなくなったので、合宿はもうできないようだ。
 
 
で、その懐かしい所ですが、久々にいってきました。通勤路にあるので、毎朝毎晩門の前を通るのですが、足を踏み入れるのはおそらく6年ぶり。きれいになってましたが、ホールはあまり変わっていない印象。
 
一体全体そんな所に何をしに行ったのかというと、現役部員達の「今年は県大会へ」という決意に応じ、照明講習兼春の大会練習といった感じで行ってきました。

朝から、
・照明のシュート練習
・大会用共通仕込み
・本番用仕込の練習
・スクリーンなど調整
ここまでの予定でスケジュールを立てたが予想以上の時間を要し、結局昼休みにOB4人で共通仕込み。
午後に予定していたゲネプロに色気を出しつつ、午後スタート。スケジュールの遅れを取り戻せるか?
 
一旦やってみてもらって、今回は口を出さずに見守りあとでダメ出しをしようと思ったら、ここでさらなる時間の見込み違い。
引退した3年やOBに「口を出しちゃダメなのか」「まだ待つのか」と聞かれせかされつつもじっとガマンの子。結局、20〜30分で予定していた本番用仕込の練習になんと60分! ちなみに県大会は「仕込み5分バラシ3分」で「本番60分」なのである。一言で言えば「話にならん」
 
あとで現役から聞いた反省では段取り悪さと打ち合わせ不足をあげていたが、総じて、準備段階での想像力不足があると思う。誰がどう動いたらなにがどう影響するのか、そういう事をもっと想像しないとね。
 
なにより経験不足が最大の要因なのだが、今回のことから経験値をためてくれればいい。
経験不足は彼らのせいではなく、誰を責めることも出来ないからこそ、自分達OBがいくわけだし。 
 
そんなこんな現役達がバタついているわりにあまり進まず、楽しみにしていたゲネプロのカットを決断。15分1セットの仕込み実習に切り替える。苦渋の決断である。
また、「先輩に怒られないように」「先輩に悪いから」みたいな緊張を感じたので、緊張をほぐしてから再び集中させる。
全員の準備OKコールを受け、スタート。今度の動きは大分いい。
 
途中だろうがなんだろうが15分後に作業中止して、軽く反省会。
できたことできなかったこと、良くなったこと悪くなったことを自分らで考えて貰い、時間を切ってもう1セットやる準備。
 
その間に、ヒマこいてウトウトしたりブーたれたりしていた3人のOBにお願いして共通仕込みに戻してもらう。舞台から離れて久しいが、さすがに無駄なく早い。やはり、高校時代、そしてそれ以降にキッチリ仕込まれ厳しい所で揉まれてきた人たちは強い。
3年生は言われたことはできるが、どういう形にするために自分はどう動くか瞬時に判断するまでは出来ないようだ。やはり、経験の断絶の根は深いのか。
 
2セット目。今回も良くなってはいるんだが、トランシーバーの不調なんかも響いて進みが悪い。さっきのような劇的変化は無い。それでも午後イチに比べて格段の進歩。まさに歩みが進んだ。またすぐに反省会。
何かに似ている気がする。なんだろう・・・。そう、まるで、穴掘って穴埋めて、穴掘って穴埋めてを繰り返す軍隊のようだ。軍隊的・体育会的はキライだが、やはり「訓練」ともなるとこうなってしまうのか。
 
最大の反省は「楽しさ」を伝えられなかったことだ。
本来楽しさなんて自分で見つけるものだが、厳しいだけじゃ、ね。