「煙が目にしみる」

 2年半前に観に行ってショックを受けた文化祭。その時に舞台に立っていた当時高校3年生の子も今や二十歳。
 そのうちの一人、しのが舞台に立つというのでなんとか時間をやりくり。場所は落合みたいなので、ついでにホビーセンターカトーにも行く。


 都内は、バスがいっぱい走っているようだが、いっぱいあってよくわからない。
 さらに言えば、〜通りやら駅もないような地名を言われても場所の感覚がつかめないので行き先を見てもちんぷんかんぷんなバスばっかり。なので結局いつも歩くことになる。
 歩けど歩けど目的地が見つからず、迷って不安さに押しつぶされそうになってきた所で交番を発見したので、道を聞く。
 どんなときも、自分がどこにいるのかどこに向かっているのかわからないのは不安である。


 ちょっとばかし道をそれていたようだが、無事到着。
 子供の頃だったら大喜びであろう鉄道模型だらけの店内を見て回る。
 あんまり時間もないのだが、せっかくなので一回りだけはしておく。
 自分の嗜好が客車列車であることを痛感。
 どっぷり漬かっている程の時間もテンションもなかったので”行った”ということに満足して退散。今日のメインイベントに向かう。



 シアター風姿花伝提携公演&ファルスシアター番外公演vol.1
 『煙が目にしみる』
 作:堤泰之
 演出:遠藤隆之介
 日時:2007年3月16日(金)〜18日(日)計5回公演
 場所:シアター風姿花伝

 チケットは案内を送ってくれた後輩のしのが確保してくれていたのだが、初日の客入りは盛況で、押さえて貰わなかったらやばかったくらい。

 今回は台本も劇団も全くの予備知識なしで向かったのだが、言い方は失礼だがきちんとした劇団だった。正直、もっと学生劇団みたいなものを予想していたので不安だったのだが。
 せめて自分の後輩がどんな役かくらい見とけって感じだけど、「いまさら女子高生役なんです」みたいな事はメールで聞いていたのであえてまっさらで臨む。


 〜あらすじ〜
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 舞台はとある地方の火葬場の待合室。
 いままさに棺に火がかけられようとしていた。
 2人の幽霊とその家族が巻き起こす
 おかしくも心温まるある日のストーリー。
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 火葬場の待合室が舞台。場面転換はない一幕物。
 某有名な事務所のレパートリーのひとつらしい。



 ブログを書き上げてアップする頃には公演は終わっているのですが、感想を。


 当日のアンケートにも書いたのだが、力のある集団だと思った。今回は番外公演だったが、
本公演を観てみたい。
 観客はかなり引き寄せられてように感じた。役者がいいとネタがネタだけに涙腺直撃。泣く人それをこらえる人こらえて上を向く人鼻をすする人と。自分はどれだったですかね。


 で、その後輩。そんな方々の中でも、見劣りすぎて目立つどこぞのアイドルのような情けないことはなく、きちんとこなせていたと思います。贔屓目じゃないと思っていますが。
 先輩としては、劇団の方々に迷惑かけなかったかとかそういうことの方が心配だったりして。この子と1コ下の世代はそういう所きちんとしていたのでそんなに不安じゃないんだけど。
 若者が育つということは嬉しい限り。


 客席で手帳を落してしまい回収してもらったダメダメな先輩である自分に反省。