神岡鉄道紀行 その2:「北陸」搭乗記

(11/26のつづき)

そんなわけで、人生初のブルートレイン搭乗計画。思えば、小学校の頃からの憧れだった。でも利用する機会はまるでなし。スキーもバスのほうが安く、車を持ってからは車で出かけることが多くなり、長いこと意識すらしていませんでした。


さて、思い耽っていてもしょうがない。まず、北陸フリーきっぷをゲットしなければならない。都区内発のきっぷなので、千葉県内じゃ取り扱っていないらしい。最寄駅流山セントラルパークからつくばエクスプレスで北千住へ。ここのみどりの窓口は21:00まで。ところが1本逃して北千住到着がギリギリに。つく超の改札を出てJRの改札に辿り着いたら、そこはみどりの窓口のない方の改札。間に合わねーよ。ネタはいらないっての。


やはり、世の中、どんな時にも次善の策というものを用意しておくべきだね。今回はきっぷ購入がかなりの不安要素だったので、しっかりした調べをして正解。ここで買えなかったので、仕方なく23時半頃まで窓口の空いている上野までスイカで行くことに。みどりの窓口の駅員の鮮やかな端末操作と、「北陸フリーキップ」「今日発の北陸」と行っただけですぐさまB個室を探し始めたりする物分りのよさのおかげで、無事往復分のB寝台ゲット。個室は取れなかったけど。「下段がいいよね?」と言われたが、せっかくの機会なので行きと帰りで変えてもらう。


若干(あくまで若干)興奮気味なのだが、この時点で21時半くらい。興奮したいのはやまやまなのだが、入線が22:45、発車が23:03。あと1時間半どうすごせばいいのやら。本は1冊だけ持ってきたが、荷物が重くなるのであまり買いたくない。もう暗いので、撮影にはあまり向かないのだが、結局あちこち撮ってまわる。11月25日の夜、時間を持て余して中央改札前の電光掲示あたりをボーッと眺めていたり、手持ち無沙汰にうろうろしていたのは自分です、ハイ。


長らく待ってやっと「北陸」入線。そういえば何号車なのかとか全然見ていない。計画にはなれてきたが、旅経験値が低い(笑)確認すると、1号車11番下段。どうあれ端なので、まちがいなく床下に電源用エンジンを積んだスハネフであろう。寝つきのいい自分にはおそらく影響はないが気になる人は寝づらいかも。1号車が改札寄りか反対かがわからないが、前も後ろも写真を撮りに動くのでその時に確認すればいい。
ちなみに1号車は改札寄りでした。わざわざ奥まで行って帰ってくる羽目に。ま、ありがちありがち。

 ↑ これが今回乗った「北陸」 上野駅にて

撮影して端から戻ってくると大して持ち時間が残っていない。飲み物も買ってあるので、車内見学を兼ねて真ん中あたりで乗り込む。撮影しながら乗れなかった個室の前を通り抜けいろいろ観察しながら自分のスペースへ。


 ↑ B寝台の写真

そして初めての寝台列車に見事とまどう。どこにも説明が書いてないのだ。
まくらの向きはどっち? シーツとふとんはこれでいいのか?
荷物置場は? ハンガーはあるがかける場所は? なんかコツとかないの?


・・・仕方ない。知る限りで好きにやろう。検札で車掌が来た時になんか言われたら逆にいろいろ聞けばいいし。


結局、検札の訪れを知らぬまま深い眠りについてしまったのであった。

(またつづく)