青春18きっぷの旅2007:延長戦「きらきらうえつ」

さて、「きらきらうえつ」である。
今回のこの列車はすごく気に入ったので詳しく書いてみる。

きらきらうえつ」とは?

新潟から、新潟県下越地方北部・山形県庄内地方を結ぶ、観光資源案内を重点に置く臨時快速列車。専用編成で土・休日を中心に運行。


◆使用車両
485系改造の電車。4両編成で新潟車両センターに所属。
←酒田

クハ485-701 モハ484-702 モハ485-702 クハ485-702
展望スペース 映像・沿線紹介スペース 喫煙室 展望スペース
座席車 ラウンジ・売店 座席車 座席車

室内は天井を高くとってシートピッチも広く、天井の高さとあわせて圧迫感がない。床面が高いので視線が高くて、窓が大きく展望スペースだけでなく眺めがいい。

ドアは幅広で全ての通路に手すりがあり、乗車口から客席へはスロープ、もちろんトイレは身障者用を備える。


◆停車駅
白新線
新潟 - 豊栄 - 新発田

羽越本線
新発田 - 村上 - 桑川 - 勝木 - 府屋 - 鼠ヶ関 - あつみ温泉 - 鶴岡 - 余目 - 酒田

白新線羽越本線快速「きらきらうえつ」8871M 新潟10:15>酒田12:51 68.2km

首を長くして待っていた「きらきらうえつ」が6番線に入線。派手な車両だ。携帯でも撮ってオノダ(仮名)に写メールしておこう。


 ↑ 新潟駅6番線ホームに停車する「きらきらうえつ

さんざん待ったのと珍しさでじゃんじゃん撮る。5番線ホームで撮り終えたら乗車ホームに移り、先頭から見学しながら自分の席を探す。

まずは1号車。
一番前の展望のよさに感心。天井の高さに感心。大きな扉とスロープにも感心。


つづいて2号車。
ここのラウンジは誰でも使えるフリースペース。
下の写真じゃ伝わらないが、のんびりと景色を眺めながらお茶できる。


 ↑ 2号車のラウンジスペース

売店には2人いて、ワゴンでの車内販売も回ってくれる。メニュー豊富と言うわけでもないが、小さいながらもそれなりの品揃えか。沿線の観光案内を担う列車としては、あまり特産品を置けなかったりするのか。


3号車。
自分の席はこの車両にある。
子供達が乗車記念スタンプを押していた。荷物を席に置いて次の車両へ。


4号車。
こちらも座席。そして展望スペース。1号車と特に変わりはないようだ。車掌は女性のようだ。既に乗り込んで準備をしている。


戻って自分もスタンプでも押そうかなと行くと、さっきとは別の子が真剣にスタンプに向かっているので子供の邪魔をしないように通り過ぎる。そうこうしているうちに出発時刻。物珍しさがあるので、早速うろうろしている人が多い。鉄ちゃんらしき人は3人くらいいた。


とりあえず自分の席に戻って車窓を眺めつつ、行程を確認しておく。うっかりすると乗り過ごしてしまう。予備知識無しで選んだ今回のメインディッシュ、我ながらいい嗅覚とも言える。これならずっと乗っててもいい、なーんてことを思っていると、オノダ(仮名)からのメール。何度かやりとり。

オ「どこまで北上?余目?」
自「行きたいんだけど時間キツイんだよねー」
オ「でもまだ14時間弱ありますよ!」

「まだ14時間弱ありますよ」というその一言がかいしんの一撃。まんまと煽りにのり、時刻表を調べる。村上までの間に解決策が見つからなければ、諦めて元々の計画通りでと決め、いろいろ考えるが、やはりどこかで新幹線を使わないと帰れない。うむぅ。
完乗路線などを考慮しながら、結局予定を変更。「村上を過ぎると左に日本海が見える」という車掌のアナウンスも酒田まで行くことの後押しとなる。


決めればあとは楽しむだけ。
まずは2号車へ向かうが、スタンプ台が空いていたので戻って先に押す。売店を軽く眺めるがいまいちピンと来ないのでスルー。しかもラウンジは空いていない。
喫煙コーナーに入って山側の車窓を眺めながら一服。


行く予定ではなかった村上より先では左側には日本海が広がる。たまに雪が降るが、大降りにはならない。


 ↑ 日本海

あらためて車内を回ることにした。ラウンジに行き、売店でホットコーヒーを飲んだ。エスプレッソ好きの自分には物足りないが、アメリカンじゃなくてよかった。
ここにはきらきらうえつ弁当というものもあったが、腹が減っていなかったのでパス。日本酒も置いてあるが最後帰りに運転しなきゃいけないので残念ながらパス。


 ↑ 売店の日本酒メニュー

大きな窓から日本海を見つつコーヒーを飲んでいたら席が空いた。座ってみたが、4人〜最大8人くらいで旅行しても十分楽しめる大きさの、ちょっとした応接みたいな席だ。


車内限定のオレンジカードを車掌さんから購入。とても丁寧な方で、写真の要望にも快く応えている。
車内放送によると、今日の車掌は新潟運輸区のTさん。出発前に4号車で見た人だろう。走行中も何度か車内を回っていた。後で走行中にお話しを聞いたら、今月既に6回目の乗車らしい。

車掌として喋る時はいいのだが、観光地として駅の紹介をする時なんかは、メリハリが足らないかな。聞き取りづらい場面がちらほらあった。さすがにじっくり話したわけじゃないんで本人には言えなかったけど、これ読んでも気を悪くしないでねw



 ↑ 酒田駅で撮影した、車掌さんと「きらきらうえつ


酒田以降はまた後で。
(つづく)