土・日きっぷ漫遊紀2007春:くりはら田園鉄道

 11月の神岡鉄道・1月の西鉄宮地岳線に引き続き、今回はくりはら田園鉄道
 路線廃止は2007/4/1。つまり営業最終日は2007/3/31になる。
 東北本線石越駅から西に向かって伸びているローカル線。地元の総武流山電鉄よりも路線距離は長い。

 仙台まで東北新幹線「はやて」で行く。早い早い。
 ここで乗り過ごすと、まんまと土・日きっぷエリアを飛び出してしまうので注意する。
 昨日、大宮で降りるはずのスペーシアを見事乗り過ごして栃木から両毛線東北新幹線を使って大宮まで戻り、上越新幹線ときで新潟まで行き行程復帰という失敗を犯したばかりなのである。おかげで、ほくほく線はくたか」・信越本線北越」の乗り損ねた。


 仙台から在来線(東北本線)で石越まで。10月の旅以来久しぶりの701系。石越まで行くと小牛田を越えていてエリアオーバーなので改札で精算。途中車内で回ってきた車掌に精算してもらっておけばよかった。

 降りてすぐ右に、くりでんの石越駅がある。JRとの唯一の接続駅なのに無人である。

 ↑ くりはら田園鉄道 石越駅


 ↑ 石越駅にある0キロポストと

 そして、地元民でもなく、明らかに鉄チャンな人でない人たちも含めて多くの人が集まっている、様々な人がくりでんを待っているが、来ない。どうやら遅れているようだ。
 待つこと10分くらいか。遅れてやってきた列車は2両編成。きっぷ売り場がないのですべて乗車時に整理券をとり降車時に車掌に運賃を払うワンマン方式での運転。で、それぞれの車両に職員が乗っていつもより多いであろうお客をさばいている。完全に追いついていないので、また遅延が伸びそうだ。それでも車内はガラガラ。座席は埋まっているが、立ち客はほんの数人。


 ↑ 石越駅に入るKD951

 結局15分程度の遅れで発車。終点の細倉マインパークまでは44分の乗車時間。
 終点での列車折り返し時間に6分。このままで戻った後の東北線間に合うのだろうか心配になったが、動き始めてしまった物は仕方ないので腹を括って車窓を楽しむ。
 家族連れやお年寄りが多く席を譲ったが、ここまでずーっと座ってばかりなので立って乗っていても苦はない。
 どうせならと思い、往路はひたすら右側を見ることに。途中の駅で古くなった車両が一杯留置してあったので撮る。

 ↑ 留置してあったボロボロになったM153

 途中1箇所、線路にまで乗り出してきた大馬鹿物がいて急ブレーキがかかった。鉄道マニアか地元民だか一般人だか知らないが、最低限のルールは守って欲しい。じゃなきゃ来るな。
 その後は焼畑栗駒山と写真を撮る人々だけが延々続く道中となった。


 終点の細倉マインパーク前駅で一番で降りる。石越の駅で見た限りでは、降りるのも乗るのも結構時間かかるので先に降りれば有効時間が多くなると踏んでの計算。駅前に展示してある機関車と貨車を撮影。一息ついてトイレに行ってそろそろかと思ったが、まだ余裕らしい。

 ↑ ED202と貨車

 遅れ時間は縮まりそうにない。さきほど恐れていた現実が今目の前に迫りつつある。そろそろ出発しようよ。

 今度は13分遅れで出発。乗務員が無線連絡で言っていたので間違いない。
 石越での持ち時間は19分あるので6分余裕がある。念のため、終点近くなったらまた出口

近くまで行けば大丈夫だろう。
 またも右側だけをずっと見る。これでさっきとは逆方向になるが、これといったものは何もなかったが、駅のホームに転轍機があり、ワイヤーが駅の端まで伸びていたので、きっとわざわざポイントまで走らずともまとめて切り替えできたんだろうと予想される。

 ↑ 転轍機


 ↑ すれ違ったKD953
 石越に着く前に車内放送が入り、「JRには伝えてあるので、乗り継ぐ人は早く降りられように前にきて」とのこと。おかげでおばさま達が前に立ちはだかり、1番乗りで降りることは出来なかったが、余裕できっぷ購入・歩いて列車に間に合う状態でした。
 他の皆さんは、車内放送で焦ったのか結構走っていたけど。


 くりでんの最終日:3/31は土曜日。
 この調子じゃ、最終日は人をさばききれずに遅延は確定だと思われる。これから行く人は気をつけたほうがいい。乗れない・撮れない・足がないなんて事が多々発生するかも。