北海道縦横無尽の旅'07 1日目:あこがれの北斗星「グランシャリオ」

夕食はこれまたあこがれの食堂車。
子供の頃、名古屋の祖父母の家に行くときに新幹線のビュッフェで食べた記憶はあるが、食堂車は初体験だ。


いまや食堂車を連結している列車は限られていて、新幹線にすらなくなってしまった。
定期列車では「北斗星」上下2本のみ。
あとは臨時列車扱いの「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」にあるだけ。(繁忙期の臨時「北斗星」にもあり)


北斗星」の食堂車には「グランシャリオ」という愛称がついていて、ディナーは予約制。1ヶ月前から3日前の21時まで予約が可能。
7,800円のフランス料理コースと5,500円の懐石御膳がある。
もちろん、寝台券をとった時に一緒に予約済。ディナー終了後は、23時まで予約不要のパブタイムというのもある。


 ↑ 車内にある食堂車の営業案内


車両はスシ24-501。列車運行開始当時余剰となっていた485系特急形電車の食堂車サシ481-67を「北斗星」用に改造したものだ。JR北海道車両の内装はオリエント急行風。


 ↑ スシ24-501


 ↑ 内装

食堂車の車両は改造車というのもあり他の車両より車両の高さそのものが低いのだが、実際に座ってみると圧迫感や低い印象はない。ちょうどいいくらい。



 ↑ メニュー

画像にはグラスの根元しか写っていないが、白ワインのグラスを頼みフランス料理コースをいただく。
オードブルは野菜のシャキシャキ感と海鮮がマッチしててよかった。
魚料理は湯葉がおいしく、ニンニクの臭みは特に感じない。
肉料理はまあ普通。パンはおかわり自由。
デザートはいいボリュームで、甘いものが苦手だったら残るだろう。振り返ってみればデザートと言えるものは道中これしか食べてない気がする。
「熱いです」と言われた食後のコーヒーは熱くないが、お茶は熱かった。



 ↑ サラダ仕立てのオードブル


 ↑ 魚料理 [平目の湯葉包み蒸 バジルのムスリーヌ添え 青森産ニンニクのクリームソース]


 ↑ 肉料理 [牛フィレ肉のソテー 温野菜添え 赤ワインソース]


 ↑ プチパン


 ↑ デザート [特製デザートとフルーツの盛り合わせ]


総じての感想としては、おいしくいただけました。
別に「すごくおいしい!」というわけではないが、ファミレスなんかとはもちろん比べ物にはならないきちんとフランス料理でした。
高いか安いかは一概には言えないが、ゆとりを持ってディナーを、そしてディナータイムを列車の中で楽しむという贅沢の値段としてはこんなものなのかなと。
安くなって安物食べさせられるのはイヤだし。


残念な点は、外が暗くさらに中の明かりが反射して景色が楽しめないこと。
さらに窓が二重で、反射も二重になってしまうこと。
車内放送でさんざん注意しているにもかかわらず、シャワーを浴びに行く人がゆかたで通り抜けること。


次はグラスワインではなく、ボトルのワインから選んで飲んでみたい。


NREホームページ内、北斗星食堂車「グランシャリオ」のページ
http://www.nre.co.jp/nre/ressya/hokuto.html