さらば銀河、さらばあかつき・なは その1

3月15日のダイヤ改正で、JRのブルートレインが大幅に整理されることとなった。去年、朝日新聞で報道されたときには目を疑ったものだ。

関西ブルトレ最後の生き残り「あかつき」「なは」と寝台急行「銀河」の廃止、「北斗星」「日本海」の減便。「北陸」で初めてブルートレインに乗ってから、約1年半経つが、まさかの時がきてしまった。

「銀河」は去年乗ったものの、関西ブルトレなどは遠い世界の話と思っていたものだが、ふと、廃止になるならなくなってから後悔する前に乗ってみようと思案してみる。しかし既に発売開始日からは時間が経っているのもあり、cyberstationで空席チェックなどをしてみて、行けそうな日を探してみることに。簡単に計画を立ててみる。

個室寝台はネットでチェックできないのもあり、ダメもとでみどりの窓口に行くと、なんと2月28日の下り「なは」のソロ(B寝台個室)がラス一で取れた。
平日のしかも京都発熊本行きという簡単には使えないきっぷではあるが、初の熊本に心を躍らせる。

まだ転職して3ヶ月で有給休暇もないので、金曜は代休をとり、木曜は早退させてもらうことに。
職場のある渋谷から山手線で品川まで行き、「のぞみ45号」で京都まで移動。どうせならなくなる前に500系のぞみに乗りたいのが本心だが、ちょうどいい時間には走っていないので乗ったのは700系のぞみ。
なんどか訪れ構造も理解している京都駅だが、新幹線で来るのは初めて。厳密に言えば、修学旅行で来たか乗ったかしているがそのときの記憶はない。

出発前に買うつもりだった駅弁も買えず、飲み物も持たないで乗ってきたので、まずは腹ごなし。京都に来ると毎回食べている立ち食いのうどんをいただくことに。腹を満たしてホームで「なは」を待つ。



入線してくる「なは」。車両はかなりボロボロで、長年の活躍ご苦労さんといったところか。廃止が決まっていることもあり、平日だというのに撮影する人が多い。JR西日本の広報さんがついて撮影しているプロのロケチームもいる。

列車は西へ向かって走り出す。「なは」のソロは、B寝台でありながらコンセントもついているので、買ったばかりのPSPを充電しながら時間をつぶす。
夜なので景色も見えないし、ホームには帰宅する人たちがいっぱいなので窓前回でへばりついても恥ずかしいのだ。

新大阪で数分停車。ホームに降り立ちここでも撮影。
大阪もやはり数分停車するので、やはりここでも撮影。どちらも人だかりがすごい。

舞子駅手前で、明石海峡大橋の説明放送が入る。残念ながら自分は北側の個室なので、隣の車両の扉の窓から見るのがせいいっぱい。

車掌さんがなかなか検札に来ないのでどうしたものかと思っていたが、遅くなったのをわびつつ検札に現れた。部屋や日付を間違ってたりすると怖いので、検札を終えないと安心できない。

いつでも眠れるようベッドメイクはしておいた。
カシオペア」のスイートもレール方向にベッドがあるのだが、あの時はテンションの高い連れとはしゃぎほとんど寝てなくてかなり眠かった上に車両の質の差もあり、レール方向の寝台で寝るのはほぼ初めてみたいなもので、車両の揺れをモロに感じて寝づらいと思った。
なかなか寝付けなかったが、それでも終電つづきの毎日よりはかなり早く眠りにつくことができた。