北海道縦横無尽の旅'07 3日目:根室と「くしろ湿原ノロッコ号」

夜行特急「まりも」に乗って起きたら5時半過ぎ。目覚ましをかけた通りの時間。
5:50には釧路駅について、5:55分には根室行きが発車してしまうのでのんびりしていられない。

花咲線

根室までは快速「はなさき」に乗る。片道138分。留萌本線と同じくキハ54形500番台。
寝起きな上に広大な自然の中を行くので爽快な気分。広大な景色はカメラに入りきらない。



 ↑ 根室本線 釧路−根室間(通称:花咲線)の車窓

根室で駅弁を購入・撮影したらすぐに発車。また釧路に戻る。
納沙布岬に行きたかった気分もあるが、行程上断念。行きに景色を堪能したのとイマイチな天気なため、戻りは寝不足解消のために寝る。片道136分。
・・・ん? 行きの快速の方が時間かかってるじゃん。


 ↑ この日の朝飯、根室駅の駅弁『花咲かにめし』

くしろ湿原ノロッコ号

釧路に着くと、本日のメインディッシュが既に入線している。トロッコ列車「くしろ湿原ノロッコ号」である。
一目見てわかるくらい自由席が人でいっぱい。乗るのやめようかと思うくらい。指定席がガラガラっぽいので、みどりの窓口に行ってみるが、「完売しました」とポップがある。残念。
あきらめて、座れなくてもせめて荷物が置けそうな場所をなんとか確保。ちなみにガラガラと思った指定席には地元の幼稚園児がワラワラとあらわれた。


列車は釧路から塘路まで釧路湿原の案内を織り交ぜながら進んでいく。アナウンスの声も聞き取りやすい。
「トロッコ」と「ノロノロ」をかけた『ノロッコ号』にしてはたいしてノロノロ運転はしないが、釧路川のところではかなりのんびり走っていた。線路沿いに電線が張ってあるのがいつも以上に邪魔に感じる。


 ↑ トロッコ列車「くしろ湿原ノロッコ号



 ↑ その車内

塘路駅は、駅舎に喫茶店が入っている駅でした。
いかにも湿原の片隅といった感じの駅なのだが、その肝心の湿原側に駅を囲むように木が生えていて目線をさえぎっている。残念。


 ↑ 塘路から釧路まで戻るのに使った快速「しれとこ」


みたび釧路に戻り、駅弁をがっちりゲット。次は網走までの201分の長旅。今回の旅にいまさら長旅も何もないけど。
夕飯は旭川についてから旭川ラーメンを食べるつもりなので、あえて遅めの昼飯。


 ↑ 昼飯とおやつ 釧路駅『いわしのほっかぶり』と『十勝おはぎ』

釧路〜網走〜旭川

釧網本線も、北海道の広大さを感じる沿線風景。なにもないがそれがまたいい。
どこに行ってもどこの町でもあるチェーン店にはうんざり。もう飽きた。



 ↑ 釧網本線の車窓。山は藻琴山

網走駅に到着。ここでは5分しかなく、まったくどんな駅だかわからないまま出発。
利用したのは特急「オホーツク」。ここから旭川まで220分。今旅初お目見えのグリーン車である。

グリーン車には専属(?)の客室乗務員のお姉さんがいてサービスしてくれる。
まずはおしぼり。そして、お茶・コーヒー・紅茶のホットかコールドをサービスしてくれる。降りる駅の前には呼びに来てくれるし、乗降の際には挨拶してくれる。
旭川で降りてしまうのがもったいない。
せっかくの「北海道フリーパス(グリーン)」6回の指定をもっとグリーン車に使えばよかったかな。



 ↑ 特急「オホーツク」(これは翌日撮影)


心残りながらも旭川駅で降りて、とりあえずホテルへ向かう。なにせ荷物が重い。

旭川ラーメン

荷物を置いたらフロントで旭川ラーメンの店を聞き早速味わいにいく。ホテルに来る途中にもラーメン屋はあったのだが、札幌ラーメンの店。ここまできて札幌ラーメンはないだろ。
2軒薦められたのだが、2店を目で見て『元祖旭川ラーメン一蔵』に決めた。
何味が旭川ラーメンのメインなのか聞いてもハッキリしない店員A。人気あるのはこれですとか聞いてもないことは答えなくていい。オレはただ、「これこそ旭川ラーメンだ」というものが食べたいだけなのだ。

結局、「正油ですかねぇ」というあいまいな返事の店員A。もういい、正油にする。普段は味噌をよく食べてるのだが、ご当地ラーメンはそこの”そこならではのもの”が食べたいじゃない。自分の店自分の地元のウリも満足に言えないのか?
特上ラーメン正油750円。どうやらここ旭川では醤油を正油と書くらしい。ケータイにメモろうとしても、変換が出てこないじゃないか。

魚介ベースのニオイがする。店の選択は間違っていなかったようで、さすがにうまい。後で調べたら、ベースは豚骨・魚・野菜らしい。


接客した店員Aには不満もあるが、店・味ともにいい感じで満足。
ホテルに戻り明日の予定を確認し、準備をして就寝。ひさしぶりのベッドだ〜。